『僭僞列伝』シリーズ
中国史上、正統と見做されない皇帝。いわゆる偽帝たちを題材にとったシリーズです。 短編主体。 |
篇之一 袁術
あえて解説は不要でしょう。後漢末期、有名な三国志の時代に生きた人物です。
名門袁氏の出自、袁術。九江に割拠する彼の許に突然もたらされた「伝国璽」。それは果たして天の声なのか? 彼は苦悩する。

(掲載:2000年12月2日)

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篇之二 冉閔
冉閔【ぜんびん】は4世紀中頃、五胡十六国時代の人物です。
五胡十六国時代とは、三国時代を統一した晋(西晋)の滅亡後に発生した大戦乱の時代です。漢民族のほかに匈奴、鮮卑、姜、【てい】(「低」の旁部分)、羯の5部族らが互いに攻防を繰り広げ、16の国が興っては滅びました。
本作の主人公たる冉閔は、この16国の中の後趙(319〜351)に属する将軍でした。
(最終更新:2001年12月2日)

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篇之三 桓玄
桓玄【かんげん】もやはり五胡十六国時代の人物ですが、前作の冉閔より50年ほど後になります。
異民族により滅ぼされた(西)晋の司馬氏は華南地方に遁れ、そこでふたたび国家を興します。これを東晋(317〜420)と称しますが、桓玄はこの東晋に代々仕えていたものの、待遇に不満で野に下り、次いで反乱軍に呼応して挙兵、やがて帝位を簒奪します。
本作はその最期の一日を描きます。
(掲載:2002年9月15日)

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篇之四 朱粲
朱粲【しゅさん】は6世紀前半、隋末唐初の人物です。
彼の活動した時代は、西晋滅亡後300年ほど続いた南北分裂(南北朝時代、六朝時代とも)を終わらせた隋朝の末期、2代煬広(煬帝)の失政により中国全土で起こった混乱のさなかにあたります。
田中芳樹/秋乃茉莉『風よ、万里を翔けよ』とちょうど同じ時代、といったほうが判りやすいかも知れませんね。
(掲載:2002年9月15日)

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