作品の個別紹介

高汝蓮文庫高汝蓮文庫
(高汝蓮氏寄稿作品集)

皇天順ならず

 歴史小説。長編。
 高氏初の長編作品で、12世紀前半、耶律大石によって中央アジアに建てられた西遼(カラ=キタイ)の建国の物語です。
 耶律大石ことタイシ=リンヤは、満州(現中国東北部)にあった遼の王族の出自でした。その遼が、女真族の興した金の初代皇帝完顔阿骨打によって滅亡に追い込まれた際、大石は西に逃れ西遼を建国することになるわけです。本作ではその耶律大石を主人公とし、その事績を追う形で物語が展開していきます。
 なお、この辺りの歴史については、ご本人自ら資料を許に詳細な歴史年表をつくっておられます。それは「遼金略年表」というタイトルで、歴史系サイト「Household Industries」で掲載されています。興味のあられる方は参考になさって下さい。

資料集へ

(最終更新:2003年4月26日)

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50

『僭僞列伝』シリーズ
 

中国史上、正統と見做されない皇帝。いわゆる偽帝たちを題材にとったシリーズです。
短編主体。

   篇之一 袁術

 あえて解説は不要でしょう。後漢末期、有名な三国志の時代に生きた人物です。

 名門袁氏の出自、袁術。九江に割拠する彼の許に突然もたらされた「伝国璽」。それは果たして天の声なのか? 彼は苦悩する。


(掲載:2000年12月2日)



本文へ
   篇之二 冉閔

 冉閔【ぜんびん】は4世紀中頃、五胡十六国時代の人物です。
 五胡十六国時代とは、三国時代を統一した晋(西晋)の滅亡後に発生した大戦乱の時代です。漢民族のほかに匈奴、鮮卑、姜、【てい】(「低」の旁部分)、羯の5部族らが互いに攻防を繰り広げ、16の国が興っては滅びました。
 本作の主人公たる冉閔は、この16国の中の後趙(319〜351)に属する将軍でした。

(最終更新:2001年12月2日)



1 2 3 4 5
   篇之三 桓玄

 桓玄【かんげん】もやはり五胡十六国時代の人物ですが、前作の冉閔より50年ほど後になります。
 異民族により滅ぼされた(西)晋の司馬氏は華南地方に遁れ、そこでふたたび国家を興します。これを東晋(317〜420)と称しますが、桓玄はこの東晋に代々仕えていたものの、待遇に不満で野に下り、次いで反乱軍に呼応して挙兵、やがて帝位を簒奪します。
 本作はその最期の一日を描きます。

(掲載:2002年9月15日)



本文へ
   篇之四 朱粲

 朱粲【しゅさん】は6世紀前半、隋末唐初の人物です。
 彼の活動した時代は、西晋滅亡後300年ほど続いた南北分裂(南北朝時代、六朝時代とも)を終わらせた隋朝の末期、2代煬広(煬帝)の失政により中国全土で起こった混乱のさなかにあたります。
 田中芳樹/秋乃茉莉『風よ、万里を翔けよ』とちょうど同じ時代、といったほうが判りやすいかも知れませんね。

(掲載:2002年9月15日)



本文へ
大金国滅亡

 歴史小説。短編。
 金は女真人の完顔阿骨打によって満州(現中国東北部)に建てられた実在の国家で、彼らの組織した重装騎馬軍団はモンゴル以前の騎馬隊としては世界最高水準にありました。

 西暦1234年、大金国はまさに亡びようとしていた。最後の戦いを前に、攻防双方それぞれの想いが過ぎていく。

(掲載:2000年10月7日)



本文へ
老人と少年

 歴史小説。短編。
 この作品に登場するカラ=キタイ(西遼)とは、金以前に満州にあった遼(契丹人の手によります)の王族の一人、耶律大石によって中央アジアに建てられた国家です。『皇天順ならず』の後日譚的ストーリー。

 カラ=キタイ出身の老人、シュムルのオリラ。ウイグル商人に同道した東行の途次、たまたま出会った少年にそのまま家へと招待され、やがて少年に乞われるまま、オリラは自分の祖国の話を語り聞かせる。

(掲載:2000年10月28日)



本文へ

一覧へ戻る

クリックでホームへ戻ります
back to home